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「いいですか?お手本を見せますんでよーく見ててくださいね!」

「アンドゥトロワ!」などといいながら私の目の前にいる女冒険者は変なポーズをした。
くるっと回ったかと思うと次の瞬間には腕を大きく広げて、いかにもアピールといった感じだ。
明日、十人委員会のメンバー総入れ替えの投票ということで、
何としてでも勝ちたい私はどうすれば市民の支持を多く得られるのかこの女冒険者に相談したのだが…
相談相手をものすごく間違えてしまったようだ。

20070917090059.png

「………」

「あ、すいません。フランス語でしたね。今度はイタリア語でやりますんで」

私の反応をこいつは言葉の壁による障害だと思ったらしい。
それも原因の一つではあるのだが、それよりも私が言いたいのは、

「言語はどうでもよい。
 アイネよ、何故私がこんな恥ずかしいポーズをしなければいかんのだ」

「え、どこが恥ずかしいんですか?」

馬鹿かこいつは。
私の性格からしてこんなに自己主張の強いポーズはとてもじゃないが大勢の前では出来ん。
そう溜息混じりに言うと、

「お兄さん…いえ、アルヴィーゼさん」

「何だ?」

急に真剣な顔で私を見る。
そうか、私の気持ちを汲み取ってくれたか…
と、内心ほっとしたのだが、彼女の口から出た言葉は、

「これくらいやらないで市民の人気を得られると思ってるんですか!?
 “普段は頭堅そうだけど実は結構お茶目”っていうギャップがいいんですよ!
 最近は若い娘さんからの人気が鰻登りだっていうのに…
 恥を捨てずにどうして人気者になれようか!

「なっ…!」

最後の言葉に私は強く胸を打たれた。
私という人間は恥をかいて後悔する事ばかり気にしており、
そのせいで堅物に思われていたのもまた事実。
そうか…私は今までなんという勘違いを…

「あの、大丈夫ですか…?少し言い過ぎたみたいですみません」

膝と手をついて落胆している私にアイネが声をかける。

「フッ…フフフフフフフf」

(やべぇ、なんか降臨した!)

「アイネよ、やはり貴公に相談した甲斐があった。
 私は決心したよ。
 恥を捨て、お前の勧めるそのポーズを演説で実践してやろうではないか!
 やはり持つべきものは友だな!」

「さ、さいですか。これでますます女子のハートを鷲掴みですね!」





-おまけ-
20070917095007.png

「お兄様、頑張って…!」

そんなやり取りをヴィットーリアが影でこっそり見ていたのはまた別の話。




※ お兄様ファンの皆様、色々すみませんでした(;´Д`)
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